文学賞メッタ斬り!トップ > ROUND3 直木賞選考会 > まとめ
ROUND 3芥川賞選考会
まとめ
豊崎しかしさ、終わったことはしょうがないけど、候補作を見直してくれって言いたいですよ、ほんとに。
大森今回は伊坂幸太郎が悪いんですよ。『ゴールデンスランバー』が直木賞候補を辞退したんでこんなことになったっていう噂が流れてたんで、山本賞の贈賞パーティでご本人に直接聞いたんです。そしたら、候補になってから辞退したわけではない、と。『ゴールデンスランバー』は本屋大賞も山本賞も受賞したから、同じ作品でまた候補になるのは気が進まない、そろそろ心静かに仕事に専念したい……みたいな希望を、文春の担当者を通じてそれとなく伝えたらしいんですね。まあ、簡単に言えば候補を辞退したってことになるんだけど。理由をはっきり教えてくれってしつこく迫ったら、「候補になって、メッタ斬り!版直木賞予想でメッタ斬りにされるのイヤだから辞退したということにしといてください」だって(笑)。要は、もうしばらくそっとしておいてほしいと。
豊崎賞が運でとるものだってことも痛感しますね。だって、北村薫さんがノミネートされていれば、今回ほど受賞の確率が高い回もないのに。こういう時にかぎって本が出てないんですよねえ。短篇小説一篇をでっかい活字で組んで、分厚い紙に印刷して、無理矢理にでも単行本にして出しときゃいいのに。てか、本がなくても、この際あげちゃえばいいんじゃん?(笑)
大森今回は、いくらなんでも他に候補の選びようがあるんじゃないかと思って、シャドウ・キャビネットじゃないけど、影の直木賞候補作を選んでみました。『ゴールデンスランバー』を入れるかどうかは別にして、筆頭は貴志祐介『新世界より』でしょ。阿川佐和子『婚約のあとで』
、中島京子『平成大家族』、朝倉かすみ『田村はまだか』
もしくは有川浩『阪急電車』
、ベテラン・落選常連枠で、古処誠二『メフェナーボウンのつどう道』
、新人枠で小川糸 『食堂かたつむり』
。
豊崎うわー、万が一『食堂かたつむり』が出てきたら、思うさまののしれて楽しかったのに(笑)。そして現実はというと……(評価の表を見ながら)どうなのよ、この可もなく不可もないBのオンパレードは。選考委員の先生方は何に行くんですかね。ジュンちゃんは「受賞作なし」を主張するんじゃないかなあ。好きそうな作品が見当たらない。
大森宮城谷先生は、三崎亜記でしょう。
豊崎ひさし君も、そうじゃない? お、三崎亜記とっちゃう? ミステリがノミネートされてない今回、北方さんは気が楽そうですよね。
大森北方さんは、荻原さん一本。
豊崎でもね、きっと今回は誰からともなく「もーどれでもいいよ」って声が上がって、で、「どれでもいいなら文藝春秋でいいんじゃない」ってことになり、文春作品の一騎打ちの末、投票で山本兼一が受賞しちゃうんですよ。どーせ、そんなこってすよ。
大森(だいたひかるで)どうでもいいですよ。
構成・文/宮川真紀
