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ROUND 3芥川賞選考会
まとめ
豊崎じゃあ、今回の直木賞は桜庭一樹と佐々木譲のダブル受賞でいいんじゃない?
大森僕の予想は、それでも『私の男』の単独受賞。
豊崎でも、大森さんとわたしがふたりで本命をつけてて、評価も高くて、それで受賞なんてあるのかなー。いままでそんなことがあった?(考えて)……ない!
大森文藝春秋から出てるのは『私の男』だけだけどね。
豊崎だけど「文春から出てりゃ目くそ鼻くそなんでもとおるよ」の法則(参照)は、136回で覆されちゃったじゃないですか。
大森そうなんだけど。しかも文春社内では、『私の男』は来ないという説が強いらしいんだけど。でも桜庭一樹を消したら、3回連続で文春から受賞作が出ないという、10年以上ぶりの事態ですよ(第114回〜118回以来)。しかも、『私の男』意外だとほんとに予想がつかない。黒川博行も古処誠二も佐々木譲も馳星周もそれなりにとりそうな理由があるでしょ。井上荒野だけは初候補だし、まずなさそうなんだけど、逆に1作だけで他と違うから、するするーっととってしまうかもしれない。だから、豊崎さんと違う作品にマークしようと思っていろいろ考えたんだけど、やっぱり『私の男』以外、決められなかった。
豊崎今からでもいいですよ。変えましょうよ。わたしたちWの呪いを外しましょうよ。
大森もう発表しちゃったからムリ。
豊崎もしも芥川賞を川上未映子さん、直木賞を桜庭一樹さんがとったら、ふたり揃って両方当てるっていうことになるわけですよね。そんなことある?(考えて)……ありえない!
大森そうなったら大フィーバーが起きるだろうけどね、出版社も書店もみんな喜ぶ。
豊崎うんうん、記者会見場にもいっぱいひとがきて、ひさしぶりに盛り上がること必定です。
大森綿矢りさ金原ひとみダブル受賞の、30代女性バージョン(参照)。
豊崎いいなあ、そうなったらいいなあ。ああ、わくわくするのと同時に、絶対はずれるような気もしてきちゃいました……こんだけしゃべったのに、むなしいわん。けど考えてみたら、黒川さんじゃないけど、こんな他人事といえば他人事の予想で少ない運を使い果たしたくないからなー。……はずれてもいっか、この際。
構成・文/アライユキコ
