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ROUND 1候補作発表を受けて、大森望&豊崎由美による受賞レース予想!!
「今回はどう見ても、芥川賞は川上未映子、直木賞は桜庭一樹が軸でしょう。」(大森)
「芥川賞は女性上位、直木賞はマッチョな小説に包囲された桜庭作品の一人勝ち。今年も文芸界は女性作家が回していくのだなあ。むはははははは。」(豊崎)
と、両者揃って、芥川賞=川上、直木賞=桜庭が高評価かつ本命だ。
とはいえ、受賞予想は一筋縄ではいかず、「磯ア憲一郎「肝心の子供」、円城塔「つぎの著者につづく」、宮崎誉子「欠落」あたりが候補からはずれたので、トンガリ系は「乳と卵」一本。津村記久子「カソウスキの行方」との2作受賞がいかにもありそう。と見せて、「カツラ美容室別室」が単独受賞したりするのが芥川賞クオリティ?」と、大森が深読みすれば、「芥川賞は川上さんが、直木賞は桜庭さんが受賞するはずなんですが、しかし、わたしが好きな作品はこれまでことごとく受賞を逃しているので、川上さんと桜庭さんには今から申し訳ない気持ちでいっぱいです。……なんて無念にして無惨な結果にならないことを祈るばかり。」と、評価と受賞結果のギャップを憂慮する豊崎。
直木賞は、「候補から『私の男』の対抗馬を探すとすれば、『ベルリン飛行指令』以来、なんと19年ぶりに候補となった佐々木譲『警官の血』か。『容疑者X』に続いてこのミス1位作品の直木賞受賞となるか、それとも『半落ち』ふたたびか。それにしても、『悪果』と『警官の血』を同時に候補にすることはないだろうに……。」(大森)
「とりあえず、わたしの中の警官桶はいっぱいになったので、向こう1年間は警官&刑事ものは読まずにすめばありがたいです。」(豊崎)
と、男臭さの中から桜庭が抜け出るのは必至か?
さて、結果はいかに?
ふたりのレース予想は以下の通り。
| 第138回芥川賞候補作 | 当落予想 ◎=本命 ○=対抗 ▲=大穴 |
作品評価 A〜D |
||
|---|---|---|---|---|
| 大森 | 豊崎 | 大森 | 豊崎 | |
| 川上未映子「乳と卵」(「文學界」2007.12) | ◎ | ◎ | A- | A |
| 田中慎弥「切れた鎖」(「新潮」2007.12) | … | … | B | B- |
| 津村記久子「カソウスキの行方」(「群像」2007.9) | ◎ | ▲ | B+ | B+ |
| 中山智幸「空で歌う」(「群像」2007.8) | … | … | C | C |
| 西村賢太「小銭をかぞえる」(「文學界」2007.11) | … | … | B | B+ |
| 山崎ナオコーラ「カツラ美容室別室」(文藝秋号) | ▲ | ○ | B | A- |
| 楊逸「ワンちゃん」(「文學界」2007.12) | … | … | B- | B |
選考委員/池澤夏樹・石原慎太郎・黒井千次・高樹のぶ子・宮本輝・村上龍・山田詠美・小川洋子・川上弘美
| 第138回直木賞候補作 | 当落予想 ◎=本命 ○=対抗 ▲=大穴 |
作品評価 A〜D |
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|---|---|---|---|---|
| 大森 | 豊崎 | 大森 | 豊崎 | |
| 井上荒野『ベーコン』(集英社) | … | ▲ | B | B+ |
| 黒川博行『悪果』(角川書店) | … | … | B+ | B+ |
| 古処誠二『敵影』(新潮社) | … | … | B+ | B+ |
| 桜庭一樹『私の男』(文藝春秋) | ◎ | ◎ | A | A |
| 佐々木譲『警官の血』(新潮社) | ○ | ○ | B | B |
| 馳 星周『約束の地で』(集英社) | … | … | B | B |
選考委員/阿刀田高・五木寛之・井上ひさし・北方謙三・林真理子・ 平岩弓枝・宮城谷昌光・渡辺淳一・浅田次郎