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ROUND 4 直木賞選考会 前編

森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』

森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』(角川書店) 当落予想
◎=本命 ○=対抗 ▲=大穴
作品評価
A〜D
大森 豊崎 大森 豊崎
A A

あらすじはコチラ

大森実は、この『夜は短し歩けよ乙女』の奥付もですね、対象期間外の、11月30日になってるんですが、これはちょっとした誤植だそうで(笑)。そこはあんまり気にしないでくださいと。本当は12月1日に出たらしいです。よくある間違いですね。

豊崎へえぇ(笑)。わかりました。誤植なんですね。インチキしてるんじゃないんですね。はいはい。
大森ま、今までにも何度かこういうケースはあったみたい。ほんとは奥付の発行日が12月1日から5月31日までの本が対象なんだけど、『夜は短し』は前回の予備選考会で検討しなかったので、遅らせて今期の対象になったと。

豊崎とはいえ、森見さんはファンタジーだから無理なのでは?

大森いや、ありますよ、これくらいなら。『花まんま』の例(133回受賞 参考)もあるし、内容的にはぎりぎりセーフでしょう。古めかしい文体と近代文学っぽいノリがプラスに作用すれば、お年寄りも好感を持つのではないか。山周賞の選評では、浅田さんがちょっと厳しかったくらいで、他は絶賛の嵐でしたからね。全然可能性がないわけではないと思いますけど。

豊崎う〜ん。

大森選考委員に加わったのが浅田さんじゃなくて、北村さんだったら、それこそ『夜は短し』が台風の目になったかもしれない。

豊崎でもね、声がでかい渡辺淳一がすっごく嫌いそうな気がするんですよ。ジュンちゃんはね、自分の作品における人物造型はさておいて、他人の作品に登場する女にうるさいんですよ。「こんなヘンテコな女はいないだろう」とか「こんな娘のどこがいいのかね。気持ち悪いだろう」とか文句つけそうな気がしてなりません。で、あの人がだめっつったら、他の選考委員全員が本命をつけるくらい圧倒的な支持を受けなきゃだめなんですよ。で、たぶん渡辺淳一というハードルは超えら

大森意外に平岩さんが推すかも。

豊崎平岩さんは、桜庭さんにいきそうな気がするんですけど。

大森いや、女性にはいかないでしょう。

豊崎あれ? そういう同性嫌悪のキャラでしたっけ、平岩先生って。とにかく山周賞で森見さんの評価を保留にした浅田さんが新しく入ったわけだから、山本賞とったからいいんじゃないですかって流れになっちゃうと思うんですよ。

大森そうそう。

豊崎山本賞とったことがマイナスに働くって典型的なパターンを踏んで、残念ながら今回のモリミー受賞はありませんね。

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