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ROUND 2芥川賞選考会 後編

松井雪子『アウラ アウラ』

松井雪子『アウラ アウラ』 (「文學界」2007.3) 4回目 当落予想
◎=本命 ○=対抗 ▲=大穴
作品評価
A〜D
大森 豊崎 大森 豊崎
C B-

あらすじはコチラ

大森全候補作中もっともどうでもいい話なので、もしも受賞作が出るとしたらたぶんこれ。

豊崎同感です。これ以外、とりそうなものはないといっても過言ではない。

大森136回の『ひとり日和』受賞で、芥川賞の法則が決まったからね。「芥川賞は、もっともどうでもいいものがとる賞である」と(笑)。豊崎さんは、いちばん嫌いなやつに本命印を打つことにしたんだっけ? にしても、松井雪子、どうしちゃったのか。

豊崎過去二回の候補作にくらべて、明らかに劣化しましたねー。

大森いっしょうけんめい芥川賞をとりにいってるのかもしれないけど、松井雪子らしくない、作者名伏せられたら、わからなかったと思う。ええっと、想像妊娠の話だっけ。

豊崎主人公が、重い病にかかった夫への励ましのために妊娠したふりをするんですが、無事退院した夫に流産を告げると夫は浮気をして結局離婚。で、その後、再度想像妊娠期間に入り四度目の十月十日を迎えた頃、自分と同じようなひとはいないかとネットで調べてたらトンデモ系ブログを発見して――。まあ、そんなような話なんですけど、いったいなにが書きたかったんでしょうか……わたしには何の意味も意図も読み取れません。

大森僕、松井雪子、好きなんですけどね。「日曜農園」とか、脱力系のギャグが好みで。

豊崎でも、大森さん、Cだ。

大森これはつまらなかった。だから、逆に受賞するかもしれない。

豊崎恐ろしいことに、ほんとに受賞しかねません。いやー……困った、何もいうことがない(笑)。妄想妊娠する主人公の気持ち悪さが読みどころなのかなあ。

大森妊娠小説ならとりやすいってことかも。しかし、六カ月分の「文學界」に掲載された作品すべてのなかで、新人賞受賞作以外には、これしか候補にするものがなかったんでしょうか。謎。まあ、もっとひどいのもいっぱい載ってるけどね。

豊崎石原慎太郎の連載とかね(笑)。

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